iPhoneでChatGPTを呼び出せるショートカットの作り方【Open AI API】

サクッと使いたい場合は以下の記事で紹介中です。APIキーの取得方法なども紹介しています。

iPhoneでサクッとChatGPT

一瞬でChat GPTに質問できるiPhoneのショートカットを作成したのでご紹介。まずはどんな感じになるかを簡単にご紹介。

こんな感じでホーム画面のアイコンをタップするだけで、ChatGPTに質問をすることができます！サクッとChatGPTに聞きたいことがある時に便利です。

使い方は無限大ですが、例えば下記のように英語をニュアンス入れて翻訳とかも簡単にできちゃいます。

iPhoneショートカットの作成

Open AIのAPIにPOSTするところまで

iPhoneの「ショートカット」アプリから新規ショートカットを作成します。

まずは質問文を受け付けて、OpenAIのWEB APIにPOSTするところまでの全体像が以下です。基本的に3つのブロックで実現できます。

1つ目のブロックが、iPhoneにポップアップを出して質問を受け付けるところです。（最初の例で「豆知識を何か一つ教えて！」と入力してる部分です。アクションを「入力を要求」と検索すると出てくるブロックです。

2つ目のブロックは、Open AIで取得したAPIキーを入力するところです。「sk-」で始まるキーを入力してください。APIキーを変わった場合でも、ショートカット内を変更しやすい様に一つのブロックとしています。アクションを「テキスト」と検索して出てくる「テキスト」ブロックを選択します。

3つ目にブロックは、Open AIにリクエストする部分です。「URLの内容を取得」というブロックを使用します。

リクエストを作成して、https://api.openai.com/v1/chat/completionsに要求をPOSTします。

ヘッダーは「Authorization: Bearer $OPENAI_API_KEY」形式です。本文のJSONでは、modelとmessagesを設定します。

ちょっと気を付けないといけないのが、POSTするJSON部分のmessagesです。messagesは、ARRAY（配列）形式でないといけません。テキスト形式だと以下の様に書く必要があります。

{
     "model": "gpt-3.5-turbo",
     "messages": [{"role": "user", "content": "Say this is a test!"}],
     "temperature": 0.7
   }'

messagesは「配列」形式、配列の中身は「辞書」として作成し、辞書の中身は以下の様にします。contentはChat GPTに投げかける質問なので、最初のプロンプトで受け付けたテキストとします。

これでPOSTするまでの設定は終わりです。一旦ここまでの設定が正しいか確認します。「結果を表示」ブロックを設定して、ショートカットを実行してうまくPOST出来てるかを見ます。以下の様に、URLの内容を表示する様にした後に、右上の再生ボタンを押して質問を投げて見ましょう。

正しく設定されていない場合、何かしらのエラーが返ってきます。以下はAPIキーが正しくないという表示です。何かしらエラーが発生する原因としては、「上記の設定のどこかが間違えている」か「APIキーの設定がうまくされていない」のどちらかだと思います。（ネットワークには当然接続されているとして。）APIキーが変だよっていう旨のエラーの場合、以下記事で再度APIキー取得方法を確認して見てください。

正しく設定されている場合は以下のように、質問に対する返答を含んだテキストが返ってきます。（「豆知識を教えて」と質問しています）

次にここから応答文だけ抽出して表示するようにします。

結果から返答だを抽出

実はここまで来たらさほどやることはありません。

{"id":"chatcmpl-7C0MYNFklBNgmbbnZeVkcA7mAI6wS","object":"chat.completion",
"created":1683095686,"model":"gpt-3.5-turbo-0301",
"usage":{"total_tokens":477,"completion_tokens":456,"prompt_tokens":21},
"choices":[{"message":{"content":"ここにChat GPTからの返答がきます"},
"finish_reason":"stop","index":0}]}

返答の中の"choices"の中の"message"の中の"content"を抽出して、表示すれば良いです。これは「辞書の値を取得」ブロックを用いて抽出します。以下の様な感じで実装しました。

全体像は以下のような感じです。辞書の値を抽出する部分がちょっと冗長ですが、どう修正すれば良いのかわからず。。とりあえず、これでスマホでChat GPTを呼び出せるショートカットが慣性しました。

最後に

今回の実装では、対話形式ではなく、一問一答形式となっています。対話形式にしたい場合は、それまでの対話内容をPOSTする際のmessagesの配列にどんどん追加していく必要があります。ゆえに、iPhoneのショートカットでの実装では複雑になることが予想されます。また、messagesが長くなるほど、トークンが増えることになるので対話のたびにトークンが累積することになり、従量課金額も増えることが予想されます。

その他、modelなどのパラメータを変えることも可能なので、 Open AIのAPI REFERENCEなどを参照してカスタマイズして見てください。

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