
【2026年7月更新】試験日程・受験手数料などを最新情報に更新しました。勉強法・教材は執筆当時のまま現在も有効です。
結論から言うと、一陸技は過去問演習+公式暗記+裏ワザで合格できます。私は無線の知識ゼロから約1ヶ月半、総勉強時間150〜180時間(平日3時間・休日6時間ペース)で4科目一発合格しました。この記事では、その戦略と実際に使った教材(YouTube・問題集・公式集)をまとめます。
コンテンツ一覧
一陸技の試験概要(2026年更新)
| 試験日程 | 年2回(7月期・1月期)。令和8年7月期は7月7日(火)・8日(水)の2日間 |
| 受験手数料 | 16,500円(別途振込手数料) |
| 申請方法 | インターネット申請のみ(書面申請は廃止) |
| 合格基準 | 無線工学の基礎・A・B:125点中75点以上/法規:100点中60点以上(いずれも6割) |
| 科目合格 | 合格した科目は3年間試験免除 |
最新の日程・申請期間は日本無線協会の公式サイトで確認してください。
※名前がよく似た資格「一陸特」との違い(操作範囲・難易度・どちらを取るべきか)は一陸技と一陸特の違いの記事で解説しています。
1ヶ月半で一陸技合格しました!
2023年7月試験で一陸技4科目一発合格しました!5月の下旬から0から勉強を開始して、大体 1.5 ヶ月〜 2 ヶ月くらいの勉強期間で合格まで辿り着くことができました。
会社から報奨金が出るので、ちょっと暇だったので手をつけた感じです。
点数は以下です。法規はめちゃくちゃギリギリですが、他の教科はそれなりに余裕のある点数でした。
| 科目 | 点数 | 割合 |
|---|---|---|
| 工学基礎 | 89点/125点 | 71% |
| 工学A | 85点/125点 | 68% |
| 工学B | 113点/125点 | 90% |
| 法規 | 60点/100点 | 60% |
大学は情報系だったので、物理は高校生ぶりで約10年ぶりくらいに電流回路などを目にしました。最初は科目合格すれば良いかと考えてましたが、10年ぶりに目にする物理たちを見て半年後にまた受験するのに嫌気がさしたので、腹を括って1ヶ月半に一気に詰め込みました。
一陸技の勉強時間はどれくらい必要?
私の場合、平日3時間前後+休日6時間前後を約1ヶ月半続けて、合計はざっくり150〜180時間でした。日によってブレはありますが、週25時間強のペースを6〜7週間続けたイメージです。
ただしこれは「大学は情報系・物理は10年ぶり・無線知識ゼロ」という私の前提での数字です。電気・無線系の予備知識がある人はもっと短くて済むはずですし、逆にまとまった時間が取れない場合は、2〜3ヶ月かける、あるいは科目合格制度(合格科目は3年間免除)で2回に分ける戦略も現実的です。
ステップ①まずはYouTubeチャンネルの過去問解説で雰囲気掴み
もちろん参考書や過去問を開いて勉強を始めるのも手ですが、雰囲気掴みにはYouTubeの過去問解説とかが一番良いです。これは一陸技に限らず、他の資格試験を勉強していく上でも0からスタートするには良い方法だと考えています。
とにかく合格だけが目的ならば、その資格試験最短のアプローチを他の人から教えてもらうのが早いです。学問としては、あまりクリティカルなアプローチでは無い部分もあるかもしれませんが、社会人で時間がないけど資格を取らないといけないという場合はかなり有効な手段と言えます。
一陸技や無線界隈は意外とチャンネルが多いのですが、僕が一番お世話になったのはRFエンジニア育成所さんです。

この方の工学Aの解説動画を最初に見たのですが、そのおかげで1ヶ月で行けるかも!という自信がつきました。
工学基礎、工学A、工学B、法規とも太っ腹にもYouTubeで無料動画を出してくれています。これらを見ることで、一陸技の全体の雰囲気は掴みやすくなると思います。
このYouTubeチャンネルの運営者の方は、YouTubeチャンネルだけでなく、オンラインスクールも運営しています。本入会はしませんでしたが、お試し入会をしました。お試しでもかなり沢山の動画を出してくださっており、「無線」の世界を全くの初心者でも理解することができます。
ステップ②過去問演習だけど。。
過去問演習というと結構きついイメージがあります。一陸技は5~7年分やれば結構安全とか言われてたりします。
まあ、でもそれだけやるのも社会人や時間がない中だと中々大変です。私は更に端折って、令和3年分から(受けたのが令和5年なので2年間分)の中から、更に更に過去の類題が多いものから順番に解いていくというようなやり方で演習を進めていきました。

上の例だと類題が平成31年と29年に出ています。使っていた問題集は以下の吉川先生シリーズものもです。
問題集にもよるかもしれませんが、大体類題が何年に出された問いのは書いてあると思います。その中から、出題が多い傾向にある問題から解いていくと良いでしょう。また、直前の回の問題はあまり出ないと言われているので、直近の回の過去問演習もしていません。
過去8回分(令和4年の夏2回冬2回+令和3年夏2回冬2回)を虫食い的に勉強した感じで、実質的に解いた問題数でいえば4年分から5年分の間くらいだと思います。(この中の2回分はRFエンジニア育成所の解説動画を見ました)
ステップ③裏技と公式集を使う
一陸技の中には、律儀に計算しなくても問題を見れば答えが出てしまう問題も多々あります。下記のサイトが裏技をまとめてくれています。それほど量が多いわけではないので、一通り頭に入れておくと拾える問題も増えます。
また、公式を覚えていないとどうしようもない、逆に言えば公式さえ覚えていればなんとかなる問題も多々あります。しかし、意外と参考書とかにも公式として纏めてくれてなかったりします。
そういった中で公式集というものをYouTubeで一陸技解説などをしている「にもチャンネル」さんが纏めてくれて、安価に販売してくれています。よく使う公式がかなりしっかり纏められています。神。
全部を丸暗記したわけではないですが試験直前などに目を通しておいて、試験始まってすぐ余白に忘れやすいものをメモして置いたりすると良いと思います。
【科目別】一陸技の勉強方法と攻略ポイント
私の点数と振り返りをベースにした、科目ごとの勉強方法です。予備校や通信講座は使わず、過去問・公式集・YouTubeだけの完全独学で攻略しています。
先に共通のコツを1つ。一陸技は試験時間にかなり余裕があるので、工学系の計算問題では「選択肢の値を式に代入して合うものを探す」「問題の制約条件から選択肢を絞る」といった選択肢からの逆算アプローチが広く通用します。完璧に導出できない問題でも、選択肢が答えを教えてくれる場面は多いです。
もちろん、主要な公式が一定頭に入っていることは大前提です。ただ、一言一句の完璧な暗記までは要りません。記号の意味と、「これは掛けるもの・これは足すもの・これで割るもの」という式の形の勘所さえ掴めていれば、細部があやふやな公式でも選択肢と照らし合わせて解ける問題がかなりあります。覚えきれなかった公式を本番で拾う保険として、この勘所を意識しながら過去問を回すのがおすすめです。
無線工学の基礎の勉強方法(89/125点)
電気回路・電子回路など全科目の土台になる科目です。高校物理が遠い記憶でも、公式暗記+過去問パターンで十分戦えます。他の3科目の理解にも直結するので、最初に手をつけるのがおすすめです。
無線工学Aの勉強方法(85/125点)
変調・送受信機など。とっつきにくい分野ですが、YouTubeの解説動画との相性が一番良い科目で、私はここで「1ヶ月で行けるかも」という手応えを掴みました。
無線工学Bの勉強方法(113/125点)
アンテナ・電波伝搬。過去問の再現性が最も高く、一番の得点源にできる科目です。類題演習の効果がダイレクトに出ます。加えて、先ほどの逆算アプローチが4科目の中で最も効きやすいのもこの科目で、「長さの合計が1/4波長」のような制約条件で選択肢を絞ったり、選択肢の数値をそのまま式に当てはめて検算したりして、私はかなり点を拾えました。本番でも手が止まったら、諦めずに選択肢側から攻めてみてください。
法規の勉強法(60/100点)
完全に暗記科目。出題パターンが決まっているので直前の詰め込みでも間に合いますが、私はギリギリ60点でヒヤッとしました。法規は工学系の科目と違って選択肢からの逆算が一切使えず、知らない条文は点の拾いようがありません。「最悪その場でなんとかする」が通用しない科目なので、油断は禁物です。
【参考】買った参考書
参考書は買いましたが1ページ目から順番に読みはあまりせず、辞書的な使い方が主でした。過去問を解いていく中で解説が端折られすぎている部分などの意味を調べるために使いました。
また、パラパラと読むことで、どういった項目が必要かをある程度体系的に知ることができます。過去問演習がしんどくなった時に、息抜き的に読むことで理解が促進されると思います。
もちろんしっかりと学問として勉強したい際は参考書を1から順にじっくりやるべきでしょうが、合格さえすれば良いときは補助的に使うのが一番の近道だと思います。
私が使っていたのは、吉川先生シリーズです。(法規以外を買いました。)電子書籍版とかもあるみたいですが、参考書は紙のほうがオススメです。メルカリにも一つ前の第二版などが多く出品されているので、そちらで安く手に入れても良いと思います。
まとめ
一陸技はあまりクリティカルな勉強をしなくとも、公式を覚えて過去問の傾向さえしっかり掴めば合格できてしまう試験です。
YouTubeなどインターネットに情報は沢山情報はあるので、そういったものをバランスよく掻い摘んでいくのが良いでしょう。


